これは、知り合いから聞いた話。
ラーメン屋さんがメルマガ戦略。

大変失礼ですが、これまで私はラーメン屋さんはネットとは縁遠い世界かなと思っていました。

それが、ラーメン屋さんがメルマガ戦略。
少々意外でした。
しかし、聞けば聞くほど、う~ん、すごい!!。脱帽でした。

ラーメン屋さんのメルマガ戦略、あなたがラーメン屋さんならどんなメルマガ戦略を思い付きますか?

ちょっと、thinking time
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ラーメン屋さんのメルマガ戦略とは

こういった店舗の場合、メルマガと言えば普通に行われていることは、
新メニューご案内、店休日案内、お得情報などでしょうが、このラーメン店で行われているメルマガは、
1. 店舗でメルマガ会員を募る
2. 会員にメルマガを送る
3. 最初のメルマガでは、店のロゴマークをメールに貼りつけて送る。
4. 会員がスマホならそのロゴマークはアイコンとして画面に貼りつけておく。
5. メルマガ会員特典は、来店してロゴマークを見せれば、替え玉1杯サービス。
6. メルマガには、時々、新メニュー案内をし、会員はロゴマーク提示で50円引き。
7. また会員だけには、ちょっとした付け出し、サービス。
8. 会員だけの特別メニュー。ロゴマーク提示で会員だけに提供される。

もしこんな既存客の再来店策でファン作りをしなかったら、その店は常に新規客を集め続けなければなりません。
しかもこのファン囲い込み策は、ほとんど経費もかからず、サービスする替え玉や付け出しなどは原価もしれたものでしょう。

立地も良く、味に自信があれば何もしなくても、お客様はやって来ます。

しかし、これだけ飲食店も多く、おいしいラーメン店がしのぎを削っている時、また、どこでも立地が良いというわけでもない中で生き残っていくには、味だけに頼っていては、生き残れないでしょう。

品質が同じなら、マーケティング戦略で勝っているところだけが生き残っていくでしょう。

この戦略に秘められたマーケティング理論とは

これらのメルマガ戦略は、言われてみれば簡単に見えますが、こういったことを思い付くということに脱帽します。硬い頭の私ではちょっと無理かも。

そしてこの戦略の裏にはちゃんとしたマーケティング理論が存在します。

1. 新規客獲得と既存客維持

新規客獲得のコストと既存客の維持のコストは、後者の方が前者の4分の1か5分の1と言われています。新規客を獲得するにはチラシを撒いたり、雑誌広告などの大きな費用がかかります。それに対して、既存客をつなぎとめるには、それほど経費はかかりません。
だから既存客にずっと来ていただく方が、お店にとっても利益が大きく、経営が安定します。

2. 既存客のつなぎとめ策、その1

一度来ていただいたお客様が2度と来ないのはなぜでしょうか?
統計によると、2度と行かない理由の68%は、お店がお客様に連絡を取っていないということだそうです。だから忘れられている、そんな単純な理由が大半だとか。
メルマガ会員になっていただければ、連絡が取れます。サンキューメールやイベント、お買い得メールなど、つなぎとめるための策がいくらでも考えられます。
メルマガ会員になって下さいと言っても、そう簡単にはなってくれません。そこで替え玉サービスや新メニュー値引きなどの特典を付けることで会員獲得がやりやすくなります。

3. 既存客のつなぎとめ策、その2

既存客には、特に会員には特別な待遇をし、優越意識を与えます。
「特別会員のあなただけ、こっそりと・・・・・」
あなたもこんな特別待遇をこっそりやってくれたら、どうです?
ちょっといい気持ちでしょう?
この特別待遇策は人間の心理を突いた、とても有効な作戦ではないでしょうか。

メルマガには、そんな威力を秘めているんです。
活用しない手はないでしょうね。