会社経営者の方に、会社紹介動画を作りましょうと言うと、
動画にふさわしいのは、ヘアサロンなど美容系、飲食系、フィットネス系など、
ビジュアル的に見栄えのいい業種だけだと考えている経営者の方は
結構多いようです。

動画で会社を紹介しようと考えると、会社やビジネスの見栄えは考えますよね。
誰でも外出する時はおしゃれするように。
スッピンで普段着で外出するのは恥ずかしいのと同じです。

しかし現実にはそんなビジュアル的にカッコいいビジネスばかりではありません。

会社紹介動画は見栄えの良い会社だけのものじゃない

会社を紹介する動画とは、
ビジュアル的に見栄えのいい会社のためだけにあるのではありません。
見せるべきポイントはそこではありません。

あくまでお客様の問題を解決するのが、
自分の会社の商品・サービスだということをアピールする、
それが会社紹介動画の目的です。

YouTubeでいろんな会社の紹介動画がアップされていますが、
見栄えは良くても中身が薄いという会社はいくつか見受けられます。

立派な建物の外観、オシャレな内装、豪華な調度品、
取り扱う商品やサービスのカッコよさ、などなど、
しかしその中身はイマイチだったり。
というか、見た目が良すぎると、
どうしてもそちらをアピールしたくなるのが人の心理です。
そして内容が乏しくなる。

お客様が求めているもの

しかし、お客様が求めているのは、お客様自身のこと。
お客様が抱えている問題や、達成したい願望を
その会社の商品やサービスは解決してくれるのか、
その結果メリットをもたらしてくれるのか、
そういうことに尽きると思います。

売り手の見栄えは、信頼してくれるための一つの要因にはなるかもしれませんが、
それが全てではありません。

あくまでお客様の問題解決、願望達成です。

そういったことを考えると、会社の見栄えなどはあまり重要ではありません。

会社経営で大事なこと

会社経営で大事なことは、
① 広く会社や商品・サービスを知ってもらい
② 信用してもらい、
③ ファンになってもらい
④ 買ってもらい、あるいは利用してもらい
⑤ お客様を増やしていき
⑥ お客様との絆を作り、
⑦ また買ってもらう、あるいは利用してもらう
これがないと会社は存続できません。

会社経営に動画は欠かせない

上記のような会社経営にとって重要なポイントと、
動画の持つ特性はピッタリ符合します。

動画の表現力

① 商品・サービスに良さをビジュアルで分ってもらえる
② 証拠を見せ信用してもらえる
③ 顔を売り、人を売り、信頼してもらえる

動画の拡散力

① Web、ブログ、メルマガ、SNS、YouTubeと連携させると広く拡散していく
② 名刺、チラシ、パンフレット、ニュースレターにYouTubeのURLのQRコードを
印刷し、手渡すときスマホでスキャンして動画を見せる
③ 営業現場で活用できる

継続性による顧客との絆作り

スマホで、自分で、タダで、簡単に、頻繁に情報提供できる。
そのことでお客様と絆を作ることができる

ビジュアル系じゃない会社の会社紹介動画作りのポイント

上記のような動画の特性を考えると、
ビジュアル系じゃない会社が、会社紹介動画を作る時、
上記の、「動画の表現力」、の項目に特に力を入れるべきだと考えます。

① 商品の使用効果、サービスの施行効果

商品の使用効果、サービスの施行効果などをビジュアルで見せると、
説得力は抜群です。
特に、商品・サービスの、ビフォー・アフターを見せると、
もう説明はいりません。これで信用しない人はいないでしょう。

この時重要なポイントは、これらの映像に説明のナレーション、
解説を入れるということです。
どうしても私たち日本人は根が真面目だから、
黙々と仕事をやってしまって、アピールがヘタです。
(まあそこがいいところではありますが)
撮影した動画の後から編集でアフレコで解説を入れましょう。
(この方法については、別のブログで解説します)

② 社長の想い、従業員の働く姿、仕事のこだわりを語る

お客様は商品・サービスを買うというより、
それを作り出す人を信頼するから、買う、あるいは利用するのだと思います。

商品を買うだけなら安いものを買うでしょう。

逆の言い方をすれば、商品・サービスを売るのではなく、人を売る、
そうすれば、価格競争に巻き込まれにくくなります。

そのためには、動画で人を売る、顔を売る、
これはとても重要なポイントです。

だから絶対動画を活用すべきです。

③ お客様のニーズ、お客様のメリットを知る

動画で会社を紹介する時、大事なことは、
あなたの商品・サービスのことばかり語ってはいけない、
ということです。

お客様は自分のために買うのです。
お客様に解決すべき問題、悩み、あるいは叶えたい願望があり、
商品・サービスを買うことで、あるいは利用することで、
メリットを得たいと思っている。
このメリットとはかなり感情的なメリットですが。

例えば洋服を買う時、
・ カッコいい、おしゃれな服が欲しいという願望があり、
・ 服を買うことで、
・ 若く見られたい、きれいになりたい、異性にもてたい、

つまり顧客の購買行動は
1) お客様の抱える問題、悩み、あるいは叶えたい願望があり、
2) それを達成する商品・サービスの機能、特徴を見て購入し、
3) それを使うことで得られるお客様のメリットを享受する

簡単に言うとこんなステップを踏んで購買に至るのですが、
この時、買い手は1)と3)こそが重要、
1)と3)を満たしてくれる2)を探している

それに対して、売り手は2)しか知りません。
そりゃそうでしょう。売るほうは売上を上げるために
日々、商品・サービスへの精進に明け暮れているのですから。

だから、商品・サービスの良さばかりお客様に力説しようとする。
それを聞かされたお客様は、1)と3)がイメージできなくなると、
たとえいい商品であっても、自分のためのものではないと感じ、
去っていく。

「ちょっと、また考えてきます」
「そうですか、ではまた宜しくお願いします」

そんなことが延々と繰り返されていませんか?

④ お客様リサーチの重要性

だからこそ、お客様リサーチが欠かせません。
はっきり言って、売り手はお客様のことを知っているようで
あまり知っていません。
なぜなら、日々商品・サービスに夢中になっているから。
だから、上記のように、お客様の、抱える問題、悩み、あるいは叶えたい願望を
アンケートで聞き取り調査しましょう。
同時に、あなたの商品・サービスを使うことで得られる
お客様にとってのメリットとは何か、
これも調査しましょう。

これらをあなたのお得意様に対して行うのです。
そしてそれをリストとして蓄える。
これはあなたの会社にとっての重要な資産になります。

これらを動画でお客様に語りかけるのです。
上記購買行動の、1)、2)、3)の順序で。
そうすると必ずお客様から共感を得ることができます。

さあ、「ウチの会社はビジュアル系じゃないから、動画なんていらない」、
なんて言っている場合ではありません。

時代はまさに動画の時代です。うかうかしていると競合に負けてしまいます。
しかしご安心を。
上記のポイントで動画を作っている会社は、
まだまだ少ないのが現状です。
特に自分の商品・サービスの良さばかりを語っている会社ばかりです。
お客様視点で自分の商品・サービスを語る会社は
まだほとんどいません。
だから、面倒でもお客様リサーチをしっかり行い、
商品・サービスの良さを語ると同時に、
お客様のニーズ、得られるメリットも語ると・・・・、

絶対あなたの勝ちです。
ハイ。

まとめ

① 会社紹介動画は見栄えの良い会社だけのものじゃない
② 会社経営で大事なことは
・ 広く会社や商品・サービスを知ってもらい
・ 信用してもらい、ファンになってもらい
・ 買ってもらい、お客様を増やしていき
・ お客様との絆を作り、また買ってもらう
③ 会社経営に動画は欠かせない
・ 動画の持つ表現力は抜群
・ 動画の拡散力は抜群
・ 継続性による顧客との絆作りができる
④ ビジュアル系じゃない会社の会社紹介動画作りのポイント
・ 商品の使用効果、サービスの施行効果を見せる
・ 社長の想い、従業員の働く姿、仕事のこだわりを語る
・ お客様のニーズ、お客様のメリットを知る
・ お客様リサーチの重要性を知る