昨日は親戚の法事で久々に長崎に行ってきました。
法事の後、帰りの汽車まで少々時間があったので、町をぶらぶら歩いてきました。
何度行っても長崎は歴史の重みを感じさせられる町です。
日本の他のどこの町とも違う、独特の風情を醸し出しています。
約2時間しか時間がなかったので、長崎駅から浜の町、中華街、出島、・・・・・
その程度しか回れませんでした。
長崎と言えば、長崎ちゃんぽん。
ぜひ中華街で食べてみたくなり、中華街のお店を見て回りました。
長崎ちゃんぽんがない
そこでふと疑問に思ったこと。
中華街の食堂で、「長崎ちゃんぽん」という看板を掲げた店がないということでした。
どこの食堂も、全て「中華料理店」の看板であり、「長崎ちゃんぽん」という看板の店はありませんでした。(本当はあるのかもしれませんが、見落としていたらごめんなさい)
また、店頭のウィンドウのメニューにも、「長崎ちゃんぽん」という名称のメニューはなく、全て「ちゃんぽん」とだけ書かれていました。
おそらく、地元では、「長崎ちゃんぽん」と言えば、中華街の「中華料理店」にある「ちゃんぽん」のことだというのが常識だからでしょう。
また、長崎ちゃんぽんを食べにくる観光客もこのことは周知のことだから、ということなんでしょう。
しかし、長崎ちゃんぽんは知っていても長崎で食べることが初めての人達には、この事実は分らないことでしょう。
つまりアピール力がない。
「強み」が活かされていない。いや「強み」に気が付いていない。
いまや長崎ちゃんぽんといえば全国知らない人はいないでしょう。
この強みをそのままストレートに活かしていない。マーケティングされていない。
観光客も電車に乗ってみたい
長崎の町を歩いていると、福岡に住む私にとって、とても新鮮に感じることは、町の中を縦横無尽に走り回る、路面電車の光景でした。
路面電車が走っている町はまだ全国各地にありますが、長崎の路面電車は、他と違い、ちょっと変わっています。
あちこちで右に左に分岐しており、狭いところまで走っている。
これは、あまり見かけません。
とても風情のある光景です。なんか、町全体が優しい感じに包まれています。
観光客もこの路面電車を乗り継ぎながら、この町にたくさんある名所旧跡を見て回りたい。想像しただけで、なんかワクワクしてきます。
しかし電停には、分りやすい表示はありません。
市民専用なんでしょう。観光客は観光バスかタクシーを使ってほしいということかも知れませんが、せっかくこの電車を使って見て回れば、観光がもっと楽しくなり、風情も倍加、楽しいだろうなあと思うのは、私だけでしょうか?
これも長崎ちゃんぽん同様、強みに気がついていないのでは?
と思うのでした。
自分の強みを発見するのはマーケティングの出発点
これらの事例は、あなたの会社をマーケティングする時も同じことが言えるのではないでしょうか?
マーケティングの第一歩は、自分の強みを知るということだと思います。
「人は自分の強みに気がつかない」、とある経営コンサルタントが言っていました。
いつも当たり前だと思っていることが、実は他の人から見ると、他にはない強みだったりします。そして、その強みをその人に指摘してあげると、往々にして、それを否定し、認めようとしません。これは多くの人に共通する現象です。
「そんなこと当たり前じゃないか」、とか、「そんなの大したことないよ」、と反論して認めようとしないのが一般的です。
自分の強みを発見する方法は、自分のお得意様に、第3者から聞いてもらうのが最もいい方法です。
お得意様はあなたの商品・サービスを気に入ったから買ったのです。
きっとあなたの強みが分っていると思います。