特殊印刷物を製造販売している会社の若き経営者のお話し。
「ウチは従来の取引先への納品、いわゆるBtoBをメインにしています。しかし最近、これとは別に、ネットで一般購入者への販売BtoCも始めました。最近ではネットからの注文も増えてきています」
「YouTube動画なんかもやってみたらどうですか?」
「うーん、ネットで売れてますからねえ」

しかし、ネットで売れてきているなら、YouTube動画と併用するのは絶対お勧めです。

ネットショップでYouTube動画を活用する

一般にネットショップサイトは、商品の写真と、商品の特徴の記事、価格などが記載されています。
しかし、これだけで商品の良さを十分に伝えることができるでしょうか?
私も、よくネットで商品を購入しますが、多くの商品が、
・ イマイチ商品の良さが分らない・・・・
・ 商品特徴を箇条書きで羅列してあるだけ・・・・
そのため、それがどれほど素晴らしいのかイマイチピンとこないのです。

ましてや、その商品特徴が私の悩みや課題を解決してくれるのか、欲求を満足してくれるのか、そこまで踏み込んで説明していないので、良さがよく分らないのです。

そのため、ネットには大量の商品があふれているので、それらとの価格比較だけになってしまい、「同じようなものなら安い方がいいだろう」という気持ちになり、価格に流れてしまうのです。

商品というのは本来買う人の抱える悩みや課題、問題を解決するために作られたものですから、ほぼどんな商品も元々素晴らしい性能を持っています。

それがその素晴らしさを表現できないばかりに、価格に流れて、「高いから買わない」などと思われて葬り去られるのは、実にもったいないことだと思います。

以下のようなポイントを踏まえて、動画を作り、一旦YouTubeのあなたのチャンネルに投稿し、そのあとネットショップサイトの商品ページに、その動画の画面を埋め込みます。

商品動画の作り方のポイント

① 動画でお客様のどんな悩みを解決できるのかを語る

商品はお客様の抱える問題や悩みを解決するためのものです。あるいは満たしたい欲求を実現するためのものです。
「この商品はお客様の○○の問題を解決します」
と語ることで、お客様にその商品は自分に関係しているのだということを感じてもらい、共感を得ることができます。

② 商品の特徴を語る

目で見て効果が分るものは実演動画で見せる

効果が実演で分るような商品なら、実演してその効果を動画で見せましょう。
効果を実演で見せれば一発で分ってもらえます。
例えば、包丁の切れ味、高圧洗浄機、などなど

効果が実演では分らないものは図などを交えて語る

動かして効果が分らないものは図などを交えて語ります。この時視覚効果がないため、十分な説明が肝心です。
健康食品など

動画で商品の使い方を操作して見せる

商品の使い方、操作方法を手順を追って丁寧に語りながら撮影すると、商品の良さを分ってもらうことができます。
調理器具、パソコンソフトなど

③ 動画でお客様にとってのメリットを語る

お客様は商品そのものを買っているのではありません。その商品を使うことで、自分にとってどんなメリットがあるか、それを買っているのです。
例えば、本を買うのなら、本そのものを買っているのではなく、その情報で自分の抱える問題がどう解決するのかを買っているのです。
洋服を買うのなら、洋服の生地やデザインを買うのではなく、自分がどれだけカッコよくなれるのか、美しく見えるのか、異性にもてるのか、それらを買うのです。

これらお客様にとってのメリットのことをベネフィットと言いますが、動画でお客様にとってのベネフィットを語りましょう。

④ お客様の声や表彰、推薦者の声などで信用してもらう

いくら商品の素晴らしさを語ったとしても、お客様は「本当かなあ?」という疑いを持っています。それらを払しょくするために、信用してもらうために、お客様の声や受けた表彰、推薦者の声などを動画で見せましょう。

動画で働いている社員の姿、職人の技、経営者の挨拶を見せる

動画では商品だけではなく、それ以外のものも見せることで信頼感を感じてもらうことができます。
・ 社員の働いている姿
・ 工場の内部の様子
・ 職人の技、職人の熱い想い
・ 経営者の挨拶、事業に掛ける熱い想い
これらを動画で見せることで更に信用してもらうことができます。

まとめ

ネットで商品を売る時は動画を十分に活用しましょう。

・ 動画でお客様のどんな問題、悩みを解決するのかを語りましょう
・ 商品特徴を見せる時は、動かして効果が分る商品は実演で見せましょう
・ 実演で効果が分らないものは図などを交えて詳しく語りましょう
・ 商品の使い方や操作方法を実演して見せましょう
・ 動画でお客様にとってのメリットを語りましょう
・ 動画でお客様の声、表彰、推薦者の声などを見せ信用してもらいましょう
・ 動画で働く社員の姿、プロの技、経営者の想いなどを見せ、信頼してもらいましょう

これらの情報を文字や写真で作成して、サイトに掲載するのはかなりのページが必要ですし、大変です。

動画が1分間に伝えることができる情報は、文字数に換算すると、180万文字、原稿用紙にすると4500枚分に相当すると言われています。

上記のような情報は動画でしか実現できません。動画を活用しない手はありません。

これらの動画の活用でネット販売も、競合と一線を画する、単なる価格に流れない価値あるサイト作りが実現できます。